じーやんの拍子の悪い日々・桂米二

アクセスカウンタ

zoom RSS 第52回臨時停車の会

<<   作成日時 : 2011/10/11 05:44   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 21 / トラックバック 0 / コメント 5

9日の「臨時停車の会@京都府立文化芸術会館3F和室」へご来場ありがとうございました。来てない方にも一応御礼を申し上げておきます。

昼間の落語会はせわしないのです。準備がたいへん。プログラムの原稿版下ができたら、プリンタで両面印刷。あ、表のほうの原稿は人に頼んでつくってもろてます。私がつくるのは裏の文章のほうだけね。

まん我君が「ひょっとして業務用のプリンタを持ってはるのですか?」と聞いてきましたが、まさか、そんなもんがおますかいな。そのかわり安いプリンタが3台おまっせ。そのうち主に我が屋根裏にある2台をフル稼働させてます。インクがよう減るわ。インク代、もっと安うしてくれ!

とりあえず会館へ行きました。連休で京都市内は大渋滞。入り時刻、予定ぎりぎりに着いて会場での準備を始めました。会館の事務所へ会場費を払いに行ったら、

「二乗さんに電話して留守電に『電話してください』とメッセージを入れてるんですが、全然返事がありません」

と言われました。ズボラな弟子がご迷惑をかけてますな。この間、京都府立文化芸術会館には「上方落語勉強会」で不行き届きな点があったので、ずいぶん高飛車に強く要望を申し上げたのですが、その態度を一変させて平謝りですわ。ペコペコ頭下げましたで。ほんま不肖の弟子で申し訳ない……。

「すみません。すぐに私から連絡します」

と言うて、その場で二乗のケータイに電話したら、予想通りの留守電。ほんま電話に出ん男やで。メッセージを録音しておきました。

「文化芸術会館に来てるけど、事務所の人が『二乗さんになんぼ電話しても返事がない』ちゅうて、えらい怒ってはるわ」

おしまいのところは「質屋蔵」の丁稚の口調です。聞いてた事務所の人は大爆笑。こんなところで受けた言うて喜んでる場合やない。二乗は鯛蔵君と二人会をここでするのです。その打ち合わせをしたいというのが会館の用件らしいですが、返事ぐらいすぐにせえよ。

それは置いといて、会場での準備はまだまだあります。

画像


広々とした和室です。プログラム、チラシの挟み込みは受付の綺麗なお姉さんたち(今回は行きつけのY歯科医院からお借りしました)に任せて、出方3人は舞台の照明チェック。

噺家はいろんなことをやりますねんで。まん我君が脚立にしがみついて一生懸命、照明の向きを調整してくれてるのを舞台に座ってる私は写真撮影。

画像


この間、太融寺では二葉の初舞台にたくさん来ていただき、受付が大混雑しました。京都でもいつもよりずっと多いお客さまがすでに行列をつくっておられます。いっぱいお待たせしてから開場しました。準備に手間取ったもので。ドドッとお客さまが入ってこられます。

受付はてんやわんやの大忙し。そんなときに私のケータイが鳴りました。二乗からです。返事してなかった詫びの電話に違いありません。それにしてもいつもいつもめっちゃ間が悪い男です。なんで大忙しの最中に電話してくるの? 今日の落語会が2時開演やというのは知ってるやろうに。相変わらずですわ。この状態で電話に出られるかいな。またお客さまをお待たせせんならんがな。

前座は駆け出しも駆け出しの桂二葉。太融寺の初舞台の少し後、昔の仲間と一緒に会をやってそこでも「道具屋」をやったそうです。ですから3回目の高座ですな。実は2回目、3回目が危ないんです。

案の定、絶句でした。この前の太融寺では絶句しかけてすぐに思い出して戻ったのですが、今日はどうかな? まだ前半、伯父の佐兵衛が持って行く品物の説明をしているところです。あかん、戻りそうにないわ。掛け軸が思い出せへんのです。楽屋に居た私はあわてて舞台袖へ飛んで行きました。後ろのほうのお客さまから丸見えやったでしょう。私の走ってる姿が……。

舞台袖へ着きましたが、二葉は固まったままです。私は袖からお客さまには聞こえぬようにしぼり出すような声で、

「かけじ。……かけじ」

あとで聞いたらまる聞こえやったそうです。とにかく掛け軸と言うたら、また思い出すやろうと思て、言い続けました。しばらくして、

「のこぎりとかけじと一緒に置いたらいかん」

ホッ……。戻ってくれました。これでなんとか。けどまた絶句。

「阪町の夜店。……阪町の夜店。……阪町の夜店」

「今日は阪町の夜店や。行くんやったらもう行かな遅なるで」

あ、また戻った。ホッ……。戻ったんは一瞬でした。また固まっとる。

「本屋の善さん。……本屋の善さん。……本屋の善さん」

「向こう行ったら本屋の善さんがいてるわ」

また戻った。けどまたいつ絶句して固まるかわかりません。冷や冷やしながら聴いてました。そのあとはちょいちょい抜けてましたが、なんとかサゲまで持って行きました。ハア、これから二席やらないかんのに、ほんまグッタリです。彼女は魔物が住む舞台の洗礼を受けました。一つひとつが経験です。次から同じ間違いをせなんだらええのです。

そのあとのまん我君の余裕のあること。私も完璧に……と言いたいのですが、「寝床」でトチりましたがな。小間物屋と提灯屋を言い間違えました。次から同じ間違いをせなんだらええのです。……言うてるキャリアと違うやろ。もう35年やってるのに。

そんなこんなでせっかくたくさん来てくださったお客さまには「お詫び、お詫び〜〜〜ッ」となってしまいましたが、懲りずにまた来てくださいね。よろしくッ!

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 21
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
かわいい かわいい かわいい
驚いた
面白い

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
色々ありますナ・・。本番前座布団運び息切れたんやナ、固まっても何しても、笑顔が絶えない、悪びれない、絵になるじゃない、不思議なものアルジャナイ、結構々々、コツコツ頑張ってヤ・・・。
kobu80
2011/10/11 12:49
お疲れさんでしたねっ。今日のブログ、読んだだけで場面情景がリアルに見えておもしろかったです、お疲れ様でした。

二乗君はご自身の落語同様、スラスラ調すぎて間というもんがないのですね(笑)
最近クルマを運転しだしたとのことですが、落語同様抑揚がない運転リズムなのかしらん?後ろから見てみたい。

鴨lネギ
2011/10/11 17:36
おつかれさまでした。どきどきしながらブログ読ませていただきました。
あずあず
2011/10/11 22:20
舞台度胸がつけば一段上がったことになります。まず絶句しないよう稽古に励むことでしょう。
ジーやん
URL
2011/10/15 11:07
初めてコメントさせていただきます。ちおん舎でお手伝いさせていただいていますが、上下関係にかかわらず、皆さんが忙しく準備されているのにいつも驚いています。ニ葉さん、かわいい方ですね。まだ高座は聞かせてもらったことがないのですがめっちゃ応援しています!
nonza
2011/10/25 23:01

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
第52回臨時停車の会 じーやんの拍子の悪い日々・桂米二/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる