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携帯電話よありがとう

2017/08/22 08:39
いつの頃からか世の中に携帯電話が現れて、世間を席捲しようとしていました。私は「あんなもん使う奴の気が知れん」て言うてましたね。

1995年の阪神大震災。家の電話が通じず、寒い公衆電話からあっちこっちへ電話していたことが懐かしい。それでも「あんなもん持ってる奴の気が知れん」言うてましたわ。

1996年。初めて人の携帯電話を借りて電話をかけたのがこの年だったと記憶します。

「市外局番から入れてくださいね」

と言われて、なんのこっちゃと思いました。京都市内に居て、なんで京都の市外局番「075」を付けないかんねん?

1997年。初めて米朝一門で南座の芝居へ出た年です。「海道一の男たち」という清水次郎長の芝居でした。噺家も若い連中からぼちぼち持ち出した頃でしたが、役者さんがみんな持ってるのに驚きました。特に若い女優さん。

ついに私も持つことを決意しました。というても女優さんに電話をするためと違いますよ。私が決意した理由は、こんなことがあったからです。

その頃も、あっちこっちで落語会の世話人やらせてもらってました。どこかの落語会へ行くために駅で待ち合わせをしたのですが、誰かが遅れるかもしれなかったんです。その時、その誰かに私はこう言いました。

「もし遅れたら、一緒に行く○○君が携帯電話を持ってるから、彼に電話してね」

言いながら、私はこう思いました。「携帯電話なんか持ってる奴の気が知れん」て言うてたこのオレが、携帯電話を当てにしてるやん。

宗旨替えが早いことで有名な桂米二です。すぐに携帯電話を買い求めました。そして今や2台持ち。家の電話なんてほとんど使わなくなってしまった今日この頃でございます。携帯電話を持たない奴の気が知れんね。

みんなが携帯電話を持つようになって世の中はずいぶん変わりました。公衆電話が激減しました。固定電話の数も減ったことでしょう。うちなんかFAX専用みたいになってます。そのFAXが今、故障中なんですから、何をか言わんやであります。

駅の伝言板が消えました。昔は駅に黒板があって書き込んでましたよね。遅れてくる人のために。

「××君へ。君を見捨てて先に行きます」

みたいなこと書いてました。幸い見捨てられたことはないですが……。

人との待ち合わせが一番変わったかもしれませんね。前もって何も決めなくてもいいのですから。誰かに会いたいと思ったら呼び出せます。その相手がどこに居るかわからなくても。

何か事件とか事故に巻き込まれた時に役立つのも携帯電話です。携帯電話で命が助かった人もたくさんいらっしゃることと思います。ほんと携帯電話様様ですね。もう大好き。ペロペロしたいくらい。

なのにあなたは何故鳴るの? 私の落語の時に。他の噺家がしゃべってる時には鳴らなくて、桂米二がしゃべっている時に何故鳴るの?

酔っぱらいの出てくる噺の時に鳴りました。こういう時はネタにします。また派手に鳴ったんです。酔っぱらったままで言いました。

「誰や、誰や? 携帯を鳴らしたんは? ちゃんと貼り紙がしてあるやろ。『携帯電話の電源はお切りください』て」

拍手喝采でしたね。鳴らした人は居てられへんかったかもしれませんが。私のほうは受けたんでそれで良しでした。

でも洒落にならない時もあるんです。またここ数年、そんなことが多いのです。一番悔しかったのが「景清」の時。しんみりとした人情噺です。京都の噺なので京都弁です。

「甚兵衛はん。私のことどっせ。あんたの何倍も思てますわいな」

主人公が泣きながら言う台詞。……どうしてこんな時に携帯鳴らすんですか? 繁昌亭夜席のお客さん。

よっぽど落語をやめて、客席へ下りて胸倉つかんでやろうかと思いましたで。最後までやり切りましたけどね。

繁昌亭では、2階席でしゃべり続けてた人もありました。

「今日、墓参りに行ってきたんや」

そんなこと今言わんでもええやん。1階席までまる聞こえでした。

それからしばらくして、楽屋で私は若い連中に提案しました。

米二「携帯鳴らした人から罰金取ろうと思う。あまりにもよく鳴るから、なんぼお客さんでも許せへんねん。金額はいくらぐらいにしたらええと思う?」

若手T「500円やったらどうですか?」

米二「500円では効果がないで。いっそのこと思い切って3万円ぐらいでどうや?」

若手T「……それやったら、鳴らしてもろたほうがええのと違いますか?」

米二「……そうやなあ。3万円やったら欲しいなあ」

かくして携帯鳴動罰金計画は取り潰しになったのでありました。

さあ、今夜は繁昌亭でその「景清」のリベンジです。

  ☆8月22日(火) 18:30 〜 (開場 18:00)
第23回京の噺家桂米二でございます@繁昌亭/(G)天満天神繁昌亭(椅子席)
 地下鉄「南森町」4-B出口・JR東西線「大阪天満宮」JR3出口 3分
「うなぎ屋」「景清」「住吉駕籠」米二 三席
「米揚げ笊」慶治朗  ゲスト「アーバン紙芝居」小春團治 糸:貴子
前売¥3,000 当日¥3,500 学生¥2,000 (25歳まで)
全席指定 ぴあ 0570-02-9999 Pコード 597-700 主催 TEL 06-6365-8281 米朝事務所
TEL 06-6352-4874 繁昌亭窓口  ◎丸留の高級果物が当たる抽選会有り
問&予 TEL 080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
PCからのメール g-yan@yoneji.com 携帯からのメール yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
後援:果物専門店 丸留(TEL06-6351-0901)
 半年に一度、天満天神繁昌亭での米二独演会も数えて23回目。
 今回のゲストは同学年、ほぼ同期、桂小春團治さんです。
 学生料金あります。ほとんどご利用はありませんが、続けております。
 なお学生割引は米朝事務所と桂米二予約センターのみの扱いとなります。
 チケットぴあ、コンビニ、繁昌亭窓口での取り扱いはございません。
 当日は必ず学生証をご持参ください。ひねた大学院生は一般料金です。
 Pコード(597-700)は天満天神繁昌亭の公演全部が対象です。
 8月22(火) 18:30開演をご指名ください。
後援:果物専門店 丸留

天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭地図

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でも今夜の会をその日の朝に告知しているようではダメですね。メルマガでもブログでもTwitterでもFacebookでもInstagramでもなんでも見たと言うてくれはったら、前売料金にいたします。当日料金を払わなくていいですよ。

写真は柳谷の観音さん、楊谷寺です。

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桂枝雀追善(日経ネット・アーカイブス)

2017/08/13 20:43
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≪桂枝雀追善≫ 〜2005年4月29日付・日経ネット「第58回京の噺家桂米二でございます」より〜

仲間内ではみんな私のことを「じーやん」と呼びます(さすがに後輩には居ません)が、最初に私をそう呼んだのは今年七回忌を迎えるあの桂枝雀師匠です。一門に「米」の字が付く人間は多いけど「二」が付くのは私だけだからなんですが、最初はへんな感じでしたねぇ。オレは年寄りやないで……。

桂枝雀は私の(年とキャリアの離れた)兄弟子です。兄とはいえ、とてつもなく大きな存在でした。私はこの世界に入る前、高校時代からよく聴かせてもらいました。枝雀を襲名される前、小米の終わり頃からのことで、聴いた回数はうちの師匠、米朝より多かったほどです。憧れの人でした。

本当に落語の好きな方で、あれだけたくさんお稽古をするという噺家は東西を通じて誰も居ないでしょう。我々おとうと弟子の落語も舞台袖でずっと聴いていて、よく「アッハッハッハーッ」と笑っておられました。「間」が良かったら面白いと思っていただけたんでしょうねぇ。

小米時代の落語はどちらかというと地味な存在でした。ところが枝雀になった途端、派手で陽気に動き回る芸に変わりました。人間、そんな簡単に変われるもんじゃありません。努力は並大抵ではなかったでしょう。あっという間に全国各地を独演会で飛び回る超ビッグな噺家になっておられました。

私はよくその恩恵に預り、「桂枝雀独演会」で日本全国を回らせてもらいました。枝雀師匠とうちの国宝のおかげで、私は落語での全国制覇をほぼ成し遂げました。あと行っていないのは青森県と沖縄県だけなんです。(両県の方、どうか呼んでくださいませ)

桂枝雀の凄さは関西を離れて地方へ行ったほうがよく分かります。大阪や京都はホームグラウンドですから、お客様も枝雀師匠の芸に馴染みがあるのですが、生で聴く機会の少ない地方へ行くと全然違うのです。

出囃子が鳴って独演会の幕が開きます。最初に前座が出て雰囲気を作り、次に東京で言う二ツ目クラスが出ます。ここまではフツーの落語会なんです。で、次にスーパースター桂枝雀が登場。大歓声に包まれ、枝雀が発した言葉、仕種、表情、その一つ一つにお客様の爆笑が返って来るのです。関西と違って、いわば免疫ができていない地方のお客様は、全員が枝雀病にかかってしまって、もう苦しいぐらいに笑い転げるわけです。

もっと凄いことがあります。その後へ私、桂米二が出るのです。これ、たいへんなんですよ。陽気元気、コテコテ枝雀の後へ、薄味の京風お吸い物みたいな私が出るのですから……。(落語会は私の後に枝雀師匠がもう一席)

たいていは仲入り(休憩)が入って、その後に私の出番がありましたが、たまに時間の都合等で枝雀師匠のすぐ後に出ることもありました。

噺家が交替する時には出囃子が流れています。今、出ていた噺家が作った空気はその間にリセットされて、次の噺家が自分の空気を作り出すまでほぼ真っ白な状態になります。フツーは……。でも枝雀後はそうじゃないのです。落語のサゲの瞬間まで客席は爆笑の渦に巻き込まれています。枝雀師匠が降りて来られると笑いこそ納まりますが、その空気はまったく消えません。客席は余韻に包まれてザワザワザワザワ……。そこへ私が、

「しばらくの間お付き合いを願います……」

そんなもん、誰が聴いてくれますかいな……。客席が枝雀病から全快するのに、時には10分以上もかかります。桂米二の空気も何もできないまま持ち時間終了……なんてこともありました。ですから私にとっては仲入り様々でしたねぇ。その間になんとか客席は平熱に戻ってましたから。

それだけ凄かった枝雀師匠。今も人気は絶大なものがあります。只今、全国あちこちで「桂枝雀七回忌追善落語会」が開かれています。いろいろゲストを招いての思い出話、そしてトリは枝雀落語のビデオです。たくさん残された映像の中から一つ、でっかいスクリーンで見てもらうわけです。

先日、大阪で米朝一門のホームグラウンドとも言うべきサンケイホールで追善落語会が開かれました。前売券は即日完売。昼夜2回超満員、3千人近いお客様は皆さんそれぞれが改めて枝雀落語を堪能されたことでしょう。ビデオやDVDでいつでも見ることはできますが、一人で見るより大勢の枝雀ファンと一緒に見るほうが盛り上がります。たくさん笑えます。

ゲストも多彩で、引退された上岡龍太郎師匠も出演されました。人前にお出になることは滅多にないのでしょう。

「これだけブランクがあると言いたいことが思うように言えへんねん」

自ら天才と名乗っておられた方もリタイヤされるとこうなるんですね。恵まれない現役の噺家にもっと仕事を……。

その上岡師匠が作詞をされた枝雀師匠を偲ぶ「花・酒・唄 あなたは今も」という歌を佐川満男さんがしみじみと歌われた時には、私も涙が止まりませんでした。

人間国宝桂米朝、そして笑福亭仁鶴師匠も落語で出演されました。枝雀師匠のすぐ下のおとうと弟子といえば、ざこば兄さんです。高座で思い出話が尽きません。とうとうざこば兄は泣き出してしまいました。ま、いつものことと言えばそうなんですが、久々の号泣でした。ざこば兄が高座から舞台袖を横目で見たその先に上岡龍太郎師匠が座っておられました。大きなハンカチでしきりに目を覆っている上岡さんの姿を見て、「もらい泣きしてくれてはる」と大感激! ざこば兄は余計に涙が止まらなくなったのでした。

終演後、楽屋でざこば兄はそのことを上岡師匠に言うたそうです。それを聞いた上岡師匠はおっしゃいました。

「ボクね、きつい花粉症になってしもて、ずっと鼻と涙が止まりませんねん」

最後は大笑いした追善会でした。枝雀師匠もあちらからこの様子を見てきっと大笑いをされたことでしょう。あの「アッハッハッハーッ」という笑い声は今も、そしてこれからも我々みんなの耳に残ってますもの。


☆追記☆ 2017/8/13

今日は私の兄弟子であった二代目桂枝雀師の誕生日です。昭和14年(1939)生まれなので、今生きておられたら78歳ですね。亡くなったのが還暦の齢、59歳でしたから、今の私と全く同じです。まだ私は死なないと思いますが……。

これは昔、私が日経ネットで7年間連載していた「京の噺家桂米二でございます」に書いたもので、本には入らなかった分です。改めて読み直して私が思ったことはこれです。

「ブログで使えるやん!」

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写真(1)は九州旅公演でのスナップ。宮崎駅です。たぶん今から24年ほど前。(2)は東北旅公演。福島県のペンションにて枝雀夫人の枝代さんも一緒に。
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こころ坂・楽々落語会

2017/08/08 17:56
いつの頃からか「こころ坂・楽々落語会」のお手伝いを京都女子大学落語研究会の皆さんにお願いしています。学校が会場の集酉楽(しゅうゆうらく)サカタニから近いこともあって、毎回4〜5名のピチピチの女子大生が来てくれています。ほんとピッチピチ。

ここの落研は歴史がありまして、ずいぶん前は「染屋町寄席」のお手伝いもしてもらってましたね。ああ、懐かしい。今は「新・染屋町寄席」になって、ちょうば君とうちの弟子の二乗との会になってますが……。

明日、出てくれる露の瑞さんは、この京都女子大学落語研究会の出身です。その落研時代の芸名は、藤乃家素麻衣瑠。読めないでしょ? これで、ふじのやすまいると読むそうです。なかなかええ名前ですな。ここの落研の亭号は伝統的に藤乃家か女御亭(おなごてい)なんです。彼女もいろいろ苦労して、今は露の都姉さんの弟子として頑張っています。現役の落研の部員にとって瑞さんは憧れの的……でしょう。たぶん。

さて何を手伝ってもらってるかと言うと、まず舞台設営。ここの舞台に使っている板は頑丈にできています。つまり重い。それもかなり。それを倉庫から持ち出してきて組み立てます。そんなきつい仕事を女子大生にさせていいのか? ……ま、いいでしょう。彼女達も落研の発表会でこの舞台を使うこともあるそうです。慣れとかないとね。

骨組みが出来上がったら、毛氈で巻いていきます。ちょっとコツが要るよ、これは。それから照明の調整。ここのは全部LED電球なので、あまり暑くありません。それなのに汗かいてる若手がいますなあ。そして椅子を並べます。これで舞台設営完了。

準備の最後はチラシの挟み込み。たくさんの落語会のチラシを組んでいきます。お客様に持って帰っていただく大事なチラシです。よくその辺にほかしてありますが……。あのう、せめて家へ持って帰ってからほかしてくださいね、お客さん。

そしていよいよ開場。チケットのもぎりと、チラシとプログラムの手渡し。おっさんの手ではなくて女子大生の手から渡されると、チラシまで美しく感じるでしょ?

それから一人だけその日の高座返し、お茶子さん。見台を運んだり、座布団を返したり、大変ですが、私の見台はそんなに重くありません。ま、そんなに重労働ではないです。でもお茶子さんは注目を集めるからねえ。

終演後は片づけです。椅子をまとめて積み上げます。舞台をばらしていきます。倉庫へ納めます。また力仕事。ほんとこき使ってますなあ。片づけが終わったら、これでお疲れ様。次回もよろしくね……となります。

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これは1年前の写真です。明日来てくれるメンバーとは少し違うと思います。人数が多いし、それにみんな3回生の途中で引退してしまいます。就職活動もあるからね。実質2年ほどで落研の現役ではなくなるのです。明日は誰が来てくれるのかな?


  ☆8月9日(水) 19:00 〜 (開場 18:30)
第47回こころ坂・楽々落語会/集酉楽Syu-Yu-Raku・サカタニ(椅子席)
 京阪「七条」川端七条東入南側・ファミリーマート2F
 (G)ファミリーマートサカタニ京阪七条店
「天狗さし」瑞 「祝のし」歌之助 「うなぎ屋」米二 「算段の平兵衛」米二 糸:千華
前売・予約¥2,000 当日¥2,500 学生¥500(予約のみ) 協力:京都女子大学落語研究会
問&予:サカタニ(月曜定休) TEL (G)075-561-7974 FAX 075-561-6710
PCからのメール info@sosake.jp
または桂米二予約センター TEL 080-5338-7331(主に留守電)
PCからのメール g-yan@yoneji.com 携帯からのメール yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
 ここのホールは極上の空間で、少々下手な噺家でも上手に聞こえます。
 京女の落研が手伝ってくれていますが、先輩である露の瑞ちゃんが出演します。
 たまに満席になりますので、お早めにご予約ください。
集酉楽 Syu-Yu-Raku サカタニ

サカタニ地図

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お待ちしております。予約をしていなくても「ネットで見た」と言うてくれはったら、前売料金の2,000円にさせてもらいます。学生さんは500円です。学生さんやなかっても、25歳以下は500円にさせてもらいます。いろいろとサービスも考えてますねん。
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高木さん

2017/08/05 18:49
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阪急神戸線の園田駅。ここは降りたことのない駅でした。「猪名川寄席」ができるまでは。「猪名川寄席」の世話役を引き受けてからはお馴染みの駅になりました。今は車で行くことが多いので、周辺の裏道までよく知っています。ええ町です。

その「猪名川寄席」が終わり、今は「阪急園田駅前落語会」をやらせてもらっています。同じ会場で、そして今度は米二一門会形式で。「猪名川寄席」の時からお世話になっていた高木達夫さんに「園田でもう一度やりたい」とお願いしたら、快く引き受けてくれはったのです。

4月の第4回が終わった時、高木さんは「次はゲストを呼んで欲しい。できれば南天さん」とおっしゃいました。桂南天君に頼んだところ、うまくスケジュールも空いてたので、第5回に出てくれることになりました。

それが決まった頃、高木さんは入院されました。ご本人から電話をいただいたのですが、「今度はちょっと重症や」とのことでした。高木さんは脳梗塞から奇跡の生還をしてはるのですが……。

第5回のチラシの原案が出来上がったので、それをプリントしてお見舞いに行きました。ベッドに寝てはる高木さんは少ししんどそうでしたが、落語会のチラシを見せたら、凄く喜んではりました。看護師さんに「今度こんな落語会をやるねん、来てや」と言うて、それから私と話がはずんで、高木さんの顔色も良くなったように見えました。今度の落語会にはきっと元気になってはる、と私は思ったのです。

ところが次にお見舞いに行った時は会えませんでした。その日から集中治療室に入りはったとのことでした。それから1週間で高木さんは亡くなりました。6月10日のことでした。まだ68歳。

いろんな形で応援していただきました。言葉では言い尽くせないほどお世話になりました。ご恩返しも何もできないままに。

「落語が好きで、辛い時も落語に助けてもらった。だからその恩返しで落語会のお手伝いをしてるねん」

いつも言うてはりました。去年は本当にお元気で、11月の愛媛県お寺ツアーにも参加してくれはりました。今年に入ってから少し体調が悪くなり、「風邪が治らへん」とおっしゃってましたが、どうやら風邪だけではなかったようです。

明日、その「阪急園田駅前落語会」です。天国の高木さんにも笑ってもらいます。

  ☆8月6日(日) 14:00 〜 (開場 13:30)
第5回阪急園田駅前落語会/東園田町総合会館2Fホール(椅子席)
 阪急神戸線「園田」北側すぐ・駅前交番真上 (G)東園田町会
「七度狐」二葉 「写真の仇討」二乗 「たいこ医者」南天
「無礼講トーク」米二・南天・二乗・二葉 「千両みかん」米二 糸:美希
前売・予約¥1,800 当日¥2,000 ☆学生¥500(25歳以下・予約のみ)
前売券発売所/東園田町総合会館1F 東園田町会事務所
問&予:TEL 080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
PCからのメール g-yan@yoneji.com 携帯からのメール yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
 阪急園田のこの会も5回目。おかげさまで毎回大入りです。
 今回は初の試みで、米二一門以外に南天さんをゲストに招きました。
 学生料金は必ずご予約ください。大勢の場合、人数を制限することがあります。
東園田町総合会館地図

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じーやんの拍子の悪い日々・桂米二 2017年8月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
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