番組編成委員会

1週間の「天満天神繁昌亭昼席」が終わって、楽日の10日はその足で神戸まで行って「もとまち寄席恋雅亭」に出演。忙しい芸人になった気がして帰ってきました。でも繁昌亭昼席から恋雅亭へ掛け持ちしたのは私だけではなくて、あやめちゃん、うさぎ君も一緒でした。3人も同じ掛け持ちなんてちょっと珍しいでしょうねぇ。

昼間出かける日が続くと体内リズムが狂います。まして1週間連続で働くなんて、体がびっくりするだけです。私の体は1日働いたら2日休むぐらいがちょうどええのでしょう。

さてその最中、5日の火曜日は朝から番組編成委員会に出席してきました。上方落語協会の会員になって35年、初めていただいた役です。委員なんて肩書きが付くのは学校時代の学級委員以来でしょう。あ、学級委員って何をする役でしたっけ?

番組編成委員なんて誰でも彼でもなれるわけではありません。あみだくじで当たらないとなれないのです。

それはともかく、FAXはいきなり来たのでした。6月5日(火)午前10時半、上方落語協会会館での番組編成委員会に出席してね、という内容でした。私、何かの間違いやろうと思いました。番組編成委員になれ、という命令も打診もなく、引き受けた覚えもないのですから。

しばらくほったらかしにしといたんですが、FAXをよく見たら編成委員のお歴々(委員長は桂きん枝師匠でございます)の中に「桂米二」の名前が混ざってます。深く詮索することはやめて、行くことにしました。落語会の出番を決めるのはいつもやってることですから。

問題は朝10時半に上方落語協会会館へ着くように京阪電車に乗ることでした。ラッシュアワーと違う? 満員電車は大嫌いです。

京阪特急は充分座れました。思たよりずっと空いてるやん。ラッシュはもっと早い時間帯なのね。

余裕を持って10時20分に協会会館へ着きました。会館は新築の、ほら、この間、ちょっとご紹介した新しいところです。

2階の会議室は吹き抜けになっていて、さすが世界の安藤忠雄先生とうなってしまいます。テーブルが三角形。このテーブルと同じ形で同じ大きさの窓が壁の上のほうにありまして、テーブルをカパッとはめると窓が綺麗になくなるような構造になっております。だれもそんな高いところまでテーブルを持って上がらへんけど。

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とにかく不思議な形で10数人が座って会議が始まりました。「島之内寄席」や「天神寄席」の出番を決めます。私は三喬君、染左君達と「天神寄席」担当になりました。毎月25日に天満天神繁昌亭で開かれている会で、8月の出番を決めるのです。協会員の名簿と最近の出演者記録を睨んで人選。

「天神寄席」は毎回テーマを決めております。過去のテーマはいろいろありまして、出演者全員が浪人してるとか、出演者全員に孫が居るとか……。

8月のテーマは「ロンドン・オリンピック」に決まりました。その日はもうオリンピック終わってるけど。出演者の条件は昔、オリンピックに出たことがある噺家……。そんなん居るわけないがな。

条件を引き下げたら該当する噺家が出てきました。女流若手の露の雅(みやび)ちゃん。彼女は三重県津市の出身ですが、実家の近所に女子レスリングの吉田沙保里選手の家があるそうです。彼女に電話して前座は決定しました。なんちゅう決め方や?

あとは遊方君のボクシングをテーマにした新作とか、純瓶君に「いらち俥」で舞台を走り回ってもらうとか、ゲストに講談から旭堂南海君を呼んで「寛永三馬術」をやってもらうことになりました。で、トリはどうする?

オリンピックと言えば金メダルですな。金メダルが出てくる落語は古典にはありませんわ。けど「金」は出てくる。「金」と言うたら小判でしょう。どうせなら千両箱。「高津の富」か「千両みかん」が妥当なところです。夏ですから「千両みかん」がいいと思います。「千両みかん」をやる人は?

思わず手を挙げた私はあさましい男です。自分で出番を決めて、自分をトリにしてしまいました。ああ、恥ずかしい。

けど番組編成委員会てえらい得なもんですなぁ。おまけに昼ごはんもご馳走してもらえるんですから。連れてもらったところが、繁昌亭のすぐ近く、そばよしさん。蕎麦屋かい?

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自分をトリにした報いがこんなところに来ました。メニューをじっくり見て、蕎麦アレルギーの私が注文できたものは一つだけでした。天丼。ま、ええか。向かいに座ったきん枝委員長が一言。

「オレ、甲殻アレルギーやから、海老は食べられへんねん」

次回から、昼ごはんをどこで食べるか、もめるかもしれません。


落語会のお知らせです。

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  ☆6月14日(木) 19:00 ~
第55回桂米二臨時停車の会/京都府立文化芸術会館3F和室(一部椅子席)
  河原町通・市バス「府立医大病院前」すぐ
  京阪「出町柳」or「神宮丸太町」徒歩12分 有料P有
  TEL (G)075-222-1046 (G)府立文化芸術会館
「桃太郎」團治郎 「淀の鯉」吉坊 「始末の極意」米二 「皿屋敷」米二
予約¥2,000 当日¥2,300  http://www.bungei.jp/
TEL 080-5338-7331 桂米二落語会予約センター(留守電応対)
メール予約 g-yan@yoneji.com 携帯から予約専用 yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
 この会も予約制にさせていただきます。案内葉書を持参されたお客さまは、
 予約料金で入場できますが、何かの間違いで満席の場合は予約優先です。

ご予約はなるべく当日の昼頃までにお願いします。受付で待ってますよ。もうちょっと笑顔で、とよく言われますが……。

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この記事へのコメント

3M
2012年06月12日 18:40
中々ユニークな会議ですナ。超一流の建物内で、気持ちよろしおすナ。
「そばよし」の写真、腹いせですナ。出演者は推薦が本来ですナ。
「天神寄席」は始めて、又一回訊きに行く会増えますナ。
三段跳び
2012年06月12日 21:41
結論が出る会議は良いですね… 結論どころか,なんで集まったか解らん会議もありますからね~~ 師匠自身が『千両みかん』をトリに持ってくるとは,さすが,桂米ニ!!~腹黒い。洒落でっせ…
千枚漬
2012年06月13日 23:16
きん枝さん、伊勢海老や間人蟹(たいざがに 松葉ガニの中でも特別扱い)でも、アカンのかしら。
うちの知り合いに「トリ肉は嫌いやけど、鴨や雉なら食べる」という不埒なのがいてますの、あのお方のキャラと相俟ってどないかなあと思うてしもうた。
ホンマのアレルギーなら大変、お気の毒。単なる好き嫌いとちゃいますもんなあ。
「そばよし」さんはどうか知らんのやけど、そば茶が出てくる店が結構あります。主人が蕎麦に入れあげてる店に特に多し。
このそば茶、湯飲みに入ってるのを一見すると、ほうじ茶か麦茶にしか
見えまへんの。麦茶は大麦の実を焙煎したもん、あんな感じで、鬼皮取った蕎麦の実をこんがり炒ってある。粒が小さいから熱湯注ぐとすぐに出る。
何にもない者にとっては、香ばしいて甘味があっておいしいんやけど。
蕎麦屋でないからと油断めさるな。痩せるとか血圧を下げるとかいうから、他の料理店でも出る可能性あり。
もっとも、高熱処理で、アレルゲンとなる蛋白質は変性して無毒かも知れまへんけど… 気ィつけておくれやす。