2017若手噺家グランプリ

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私が委員長を務める上方落語協会、若手育成委員会がプロデュース。「第3回上方落語2017若手噺家グランプリ決勝戦」が天満天神繁昌亭で開かれました。

4月に予選を4回行いましたが、その3回目でした。抽選でトップバッターに決まった桂雀五郎君が高座へ上がるなり言いました。

「誰がなんと言おうと若手です」

もう爆笑でしたね。つかみとして最高。今年40歳、ちょっとごま塩頭で若手には見えない雀五郎君。でも出場資格があるから若手なんです。

入門4年目から18年目までの中から40名がエントリー。予選を勝ち抜いた9名で昨日の決勝となりました。まず私と副委員長の露の団四郎さんで前説。文枝会長から「笑わすのは決勝出場者やから、君らは笑わすな」と釘を刺されたものの、ちょっとだけしょうもないことを言いながら、会の成り立ちやルールを説明。

アート引越センターの寺田千代乃社長がアートサポート関西へ500万円を寄付をしてくださり、それをもとに若手からスターを輩出する会として10年間開催することが決まっております。今年は3回目。今年から去年できた我々若手育成委員会がお世話することになりました。

優勝賞金は20万円、準優勝は5万円。審査員は在版マスコミ各社のプロデューサー、ディレクター7名。ちなみに予選の審査は若手育成委員会のメンバーがやっておりました。

決勝戦の順番を抽選で決めたら、二人のぎりぎり若手、雀太君がトップ、雀五郎君がトリ。奇しくも雀三郎門下生が最初と最後を飾ることに。

「くやみ」桂雀太
「阿弥陀池」桂華紋
「イルカ売り」桂米輝
「オーケストラの端っこで」桂三四郎
「蔵丁稚」林家染吉
 仲入り
「牛ほめ」笑福亭喬介
「癪の合薬」桂二乗
「やかん」桂小鯛
「初天神」桂雀五郎

みんな良かった。凄かった。上手かった。爆笑に次ぐ爆笑。レベルが高過ぎる。これは審査員泣かせになりました。私が審査してたら、相当悩んで迷っていたことでしょう。それでもグランプリですから、決めねばなりません。

参考までに過去の成績を発表いたしましょう。2015年第1回の優勝は桂吉の丞、準優勝は笑福亭べ瓶。2016年第2回の優勝は笑福亭たま、準優勝は笑福亭喬介。(敬称略)

審査結果を発表するのは私。書いた紙をもらいましたが、老眼で読みにくいんです。間違ってはいけないし、大変でございます。まず発表は準優勝から。手元の紙には名前の横に②と書いてあります。大きな声で言いました。

「笑福亭……喬介さん」

割れんばかりの拍手が起こる中、喬介君はボソッと言いました。

「また準優勝か」

声は聞こえなかったけど、唇が動いてました。目ざとく見つけた私は突っ込んでしまいました。

「『また準優勝か』て言うたやろ」

爆笑の後、優勝の発表。名前の横に①と書いてます。間違うたらあかんで、と自分に言い聞かせながら、

「桂……米輝さん」

自作の新作「イルカ売り」で客席をひっくり返した米輝君が受賞しました。おめでとう! 上方落語協会副会長で若手育成委員会担当の桂米團治はどこに居るねん? 弟子が受賞したんやぞ! スケジュールの都合で彼はこのグランプリには来れませんでした。

もう一度言います。今年は凄くレベルが高かった。去年は見てないので知りませんが。でも満員のお客様も大喜びでしたよ。審査も接戦だったらしいです。手元の紙には優勝と準優勝しか書いてないので他のことはわかりませんが……。

終演後、若手育成委員会委員長、副委員長に、メンバーである桂花團治君とお囃子の内海英華師も交えてお疲れさん会。ほんま落語するよりよっぽど疲れます。飲みながらの話題はこれでした。

「3位は誰やろ?」

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英華ちゃん、写真もらったよ。

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この記事へのコメント

初代杢兵衛
2017年06月22日 08:14
確かに雀五郎さんますます老け顔ですな。その上文紅師匠に似てきている