「餅屋問答」をやり始めたのは?

何かきっかけがあって、その落語をやり始めるということがあります。そのきっかけがなかったら、一生やってないかもしれないということもある訳です。

私の場合、まず「茶の湯」です。裏千家の大きなイベントがあって、その世話役の方から頼まれたのです。

「落語に『茶の湯』というのがあるそうですが、やってもらえませんか?」

心配になって、尋ねました。

「確かに『茶の湯』はありますが、聴いて怒る人があるかもしれませんよ」

お茶を冒涜していると言われても仕方がない場面がありますから。「大丈夫です」というお返事が来ました。で、やることに。出演料に目がくらんだとも言えますが。そこで「茶の湯」は亡くなった先代歌之助兄さんに教えていただきました。

聴いて怒られるどころか、めっちゃ受けたんです。やっぱりお茶を習おうという人たちは心が豊かなのでしょう。「茶の湯」は当時、上方でやる人が少なかったので、すぐに私の持ちネタになりました。めでたしめでたし。

それから「餅屋問答」です。花園の妙心寺さんの筋の方から頼まれました。

「落語の『こんにゃく問答』を聴いて、その問答の解説をする勉強会があるのですが、やってもらえませんか?」

「『こんにゃく問答』は東京落語で、上方落語では『餅屋問答』になるのですが、これで良かったらやらせてもらいます」

また出演料に目がくらんでしまいました。今度は後輩の米紫君に教えてもらいました。……ビデオを借りただけですが。

「茶の湯」の頃は若かったから、すぐに覚えましたが、「餅屋問答」の時はだいぶ記憶力が悪くなってました。それに難しい言葉が多い。なんとかごまかしながらやりました。ごまかしながらの割には受けました。

あとの解説をさる偉いお坊さん、○○老師にしてもらいました。これはこれで勉強会として良かったと思います。私も続けて「餅屋問答」をやるつもりでしたが、「茶の湯」と違って「餅屋問答」は若手もよくやるんですよ。ほとんどやる機会がありませんでした。それと持ち前のズボラで、とうとう持ちネタにはならなかった。でも、たまに虫干しをしないとね。

「質屋蔵」は桂米朝直伝です。こっちのほうが大ネタですが、気が楽ですなあ。

ところで、この落語の最後に出てくる問答ですが、ぶっちゃけた話、たいした意味はありません。昔の噺家がこじつけで拵えたものですから。例えば

「松風(しょうふう)の二道(にどう)は松に声ありや松また風を生むや」

これなんか難しいでしょ? でもこういうことなんです。

「松風の音は松から出てるのか、風から出てるのか、どっちや?」

どっちでもええやん、という話ですな。それを真面目な顔でやらせてもらいます。ご予約、待ってますよ。

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  ☆8月21日(水) 19:00 ~ (開場 18:30)
第54回こころ坂・楽々落語会/集酉楽Syu-Yu-Raku・サカタニ(椅子席)
 京阪「七条」川端七条東入南側・ファミリーマート2F
 (G)ファミリーマートサカタニ京阪七条店
「平林」染八 「打飼盗人」鯛蔵 「餅屋問答」米二 「質屋蔵」米二 糸:まき
前売・予約¥2,500 当日¥3,000 ユース(25歳以下・要年齢証明)¥500 協力:京都女子大学落語研究会
問&予:サカタニ(月曜定休) TEL (G)075-561-7974 FAX 075-561-6710
PCからのメール info@sosake.jp
または桂米二予約センター TEL 080-5338-7331(主に留守電)
PCからのメール g-yan@yoneji.com 携帯からのメール yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
 50回を超えた極上の空間での落語会です。いつもよく笑ってくださるお客様に感謝。
 噺家にとってしゃべりやすい、お客様にとって聴きやすい会なのです。
集酉楽 Syu-Yu-Raku サカタニ

サカタニ地図

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