7日間ブックカバーチャレンジ初日

#bookcoverchallenge
kyoko_mitsubayashiさんからの紹介です。これは誰かというと、桂すずめこと三林京子さん。女優であり米朝一門の噺家でもあります。私の年上の妹というややこしい存在。それはまあよろしい。
7日間、本の表紙だけをSNSで紹介して、誰かにバトンを渡すということだそうですが、私、黙ってたら口に虫が湧く性分なのです。ですから、勝手ながら表紙だけやなしに、他のことも書かせてもらいます。
それから、毎日誰かに繋がないといけないそうですが、それは無理です。友達少ないから。それに、繋ごうと思た人はもうやってはる。手遅れですわ。それはあとから考えるとして、とりあえず7日間の初日として本を紹介させてもらいます。
「甘夏とオリオン」増山実著
噺家、落語を題材にした小説は、今までにたくさん出てるし、何冊も読みました。これもそうなんですが、今までに出た落語の小説と決定的に違うのは、登場人物に私が出てくるのです。もちろん偽名を使うてはりますが……。
そういう言い方をするとややこしいですね。主人公の桂甘夏は、うちの弟子の桂二葉がモデルです。で、その師匠に当たる桂夏之助という噺家は、当然、桂米二がモデルということになります。
実際、増山先生にはいろんなことをしゃべりました。それが桂夏之助の言葉として、小説に出てきます。私のネタに対する考え方も、その通りに出てきます。そこまで詳しいことしゃべったかいな? 酔うてしゃべったから覚えてないのですが……。
タイトルの「オリオン」は二葉が星座のオリオン座を知らなかったことに由来します。初冬の頃、夜中に二葉と歩いてて「もう冬の星座のオリオン座が出てる」と私がちょっと感激してた時に「オリオン座てなんですか?」と言うたんが桂二葉です。それで私が激怒して、二葉が泣き出したというのは、有名ですよね?
そんな訳で他人事(ひとごと)とは思えない小説がこれです。去年の暮れに出たばかりなので、簡単に手に入りますよ。
#7日間ブックカバーチャレンジ
#読書
この記事へのコメント
泣きました。
本の中から、米二師匠や二葉ちゃんの声が聞こえてきました。