7日間ブックカバーチャレンジ二日目

IMG_3009 ブックカバーチャレンジ 上方落語ノート E.JPG

#bookcoverchallenge

日付が変わってしまいましたが、二日目です。

いよいよ……でもないか。うちの師匠、桂米朝に登場してもらいます。写真のように、なぜかこの本(正、続、三集、四集と四冊出てますが、ここでは正だけ)、うちに3冊もあります。しかも2冊は直筆サイン入り。決して弟子が代わって書いた訳ではありません。世間ではどうか知りませんが、桂米朝に関してはこういう本のサインに偽物はありません。ほんまにサインしてはるところを、私らは見てますから。……でもこのサインなら私でも書けます。直弟子は全員書けます。たぶん。

でもサイン入りがなぜ2冊もあるのか? 今となってはわかりません。あとの1冊は亡くなった兄弟子、桂米太郎兄さんの遺品です。

この本は「芸能東西」「上方芸能」という雑誌に連載されたものを、一冊に纏めたものです。私が昭和51年から内弟子で住み込んでいた頃に書かれて出版されました。その原稿を書く桂米朝の背中を私は見ていた訳です。机に向かって万年筆を持っている後ろ姿が焼き付いています。ですから、今でも桂米二にとっては特別な本なのです。

とにかく落語の資料となるべきものを、当時の桂米朝が読む人のことを考えずに(難しいところがたくさんあります)、マニアなら理解してくれ、ぐらいのレベルで書いてます。読みかけて途中で挫折したという方もたくさんいらっしゃると思います。

それが「上方落語ノート」です。最近、岩波書店から文庫本で出ました。これを読んでお勉強してください。

その内弟子時代のことで思い出したことがあります。直接、この本とは関係ないですが「ノート」つながりで……。

「このノートに書いてあることを、こっちの新しいノートに書き写してくれ」

と、師匠から大学ノートを2冊渡されました。大学ノートって、懐かしい響きですなあ。言われた通りに、私の下手な字で書き写しました。一言一句間違わないように。書いているうちに師匠の無言の言葉が聞こえてきました。

「お前もこれぐらいのことは心得ておけ」

面と向かって言われてないけど、そう言うてはるように勝手に思たんです。で、私は自分のノートにも同じように書き写しました。自分でも「えらい!!」と思いますね。当時は勉強家だったのです。早く返さないといけないというので、急いで書いたので汚い字になりました……とこんなところで言い訳せえでもええのですが。そして自分もノートに書き写したことは師匠に言いませんでした。

IMG_0653 ノート書き写し 本能寺 花柳芳兵衛.JPG

それがこれです。「本能寺」の台本。「林龍男編」とありますが、これは花柳芳兵衛師匠の本名です。元は噺家で初代桂小春團治、のちに舞踊家へ転向されて、うちの師匠とは毎日放送の「素人名人会」で同じ審査員として並んでおられた方です。私と同年代以上の方、覚えてはるでしょ?

それにしても薄い鉛筆で書いてますねえ。40年経って一層薄くなってるように思います。紙はセピア色になってるし……。

この当時、うちの師匠はまだ「本能寺」をやってませんでした。それから何年も経ってから、やり始めたのです。ずっとあたためてはったんでしょうね。

この貴重な台本、私は宝の持ち腐れにしてます。「本能寺」はやったことありません。いつかこれを参考にしてやらせてもらうことにしましょうか。

#7日間ブックカバーチャレンジ
#読書

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