7日間ブックカバーチャレンジ三日目

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#bookcoverchallenge

三日目です。ほんまは五日目ですが、まあよろしい。それだけ手間をかけてるちゅうこってすわ。それに昨日アップできなかったのはこれのせいです。

米二一門でZoom飲み会をやってました。3時間半ほど。

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では、ブックカバーチャレンジ三日目を始めます。今日は「新明解国語辞典」と赤瀬川原平著「新解さんの謎」です。

この「謎」で取り上げられているのは辞典の第4版が主ですが、私が使っていたのは第5版。長く使ってたのはすぐ分かりますね。箱はないし、タイトルの文字がほぼ消えてます。

今も「新明解国語辞典」は使っています。今のは第7版。ただし本ではなくて三省堂のネットで。お金を払ってます。でももうすぐこのサービスは終了するそうです。

版によって、こんなに表現が違うのですね。「新解さんの謎」で最初に出てくる「恋愛」について、今のネットのものも含めて、四つの例を引用させてもらいます。

初版
れん あい【恋愛】―する 一組の男女が相互にひかれ、ほかの異性をさしおいて最高の存在としてとらえ、毎日会わないではいられなくなること。「―結婚・―関係」

第4版
れん あい【恋愛】―する 特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持を持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態。「―結婚・―関係」

第5版
れん あい【恋愛】―する 特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状態に身を置くこと。「―結婚・―関係」

第7版
れん あい【恋愛】―する 特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。「熱烈な―の末に結ばれた二人/―結婚・―小説・―至上主義」

どうです? 初版ではありきたりの表現だったのが、第4版では肉体的に過激になり、かなえられないのが当たり前で、第7版ではその肉体的表現が影を潜め、精神的なものに昇華して、やきもち焼になってます。私的にはやっぱり第4版ですねえ。恋愛はかなえられないのを当然として、もてない男を励ましているもんね。

私がこの「新明解国語辞典」の第5版を買ってすぐに感心したのはこれです。調べたのは「旅」。

第5版
たび【旅】―する (一)差し当たっての用事ではないが、判で押したような毎日の生活の枠からある期間離れて、ほかの土地で非日常的な生活を送り迎えること。「─に出る/─を続ける/果てしない─/放浪の─/─心・一人─」
(二)差し当たっての用事のために遠隔地に赴くこと。「今度は長い─になる/─回りの行商」

もうこの最初の言葉の「差し当たっての用事ではないが」と次の「差し当たっての用事のために」で決定的でしたね。こんな人生の裏まで見透かした辞書はないな、と。ところが、今の第7版はこうなんです。

第7版
たび【旅】―する (一)判で押したような毎日の生活の枠からある期間離れて、ほかの土地で非日常的な生活を送り迎えること。「─に出る/─を続ける/果てしない─/放浪の─/─心・─支度・一人─」
(二)差し当たっての用事のために遠隔地に赴くこと。「今度は長い─になる/─回りの行商」

「差し当たっての用事ではないが」が削除されてます。おい、新解さん、あんた地に堕ちたのかい? 一番感心した言葉がなくなってる。

今、この最新版を調査してみる必要がありますね。仕方がない。やってみましょうか。なんせ今、仕事はないからねえ。

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