倉吉旅日記

今さらですが、先週の倉吉のご報告です。

京都の清水寺の近所に寺田屋という古い宿屋がありました。ここは昔々、うちの師匠や枝雀、ざこばといった兄弟子連中が、大阪方面の最終電車に乗り遅れた時なんぞに泊まっていた宿屋なんです。ご主人夫婦はうちの師匠とは古いお馴染みでした。

ここの息子さんが桂小文吾師匠です。息子さんと言うても私より20歳年上で、昭和20年代に大阪の噺家として活動しておられた方です。その後、諸々の事情があってこの世界を離れ、米子は皆生温泉の近くに住んでおられました。そして退職後は、また桂小文吾の名前で山陰の噺家として活躍しておられる、という経歴の持主なんです。

ですから、小文吾師匠はうちの師匠のことを「米朝兄さん」と呼んでおられます。こういうセリフは私、先代の文我師匠や文紅師匠ぐらいからしか聞いたことないです。なんか凄いやん!

あ、へんなこと思い出した。南光兄さんが時々、陰で言うてはりますわ。……もちろんシャレで言うてはるんですよ。

私は小文吾師匠とは修業時代に一度お会いしております。桂米朝独演会で米子へ行った時です。それからずっとご縁がなかったのですが、一昨年でしたか、天満天神繁昌亭昼席の出番で一緒になりました。上方落語協会の会友ということで繁昌亭へも出演されているのです。

その繁昌亭の楽屋で「以前、お会いしてますよ」と申し上げておきました。その小文吾師匠から電話がかかってきまして、倉吉の落語会の出番をいただいたのです。誰か若い子も連れて来てほしいと頼まれたので、その電話を受けた時、すぐ横に居た二葉も連れて行くことにしました。横に居てなかったら誰か他の若い子になったかもしれませんが……。

画像


そんなわけで「スーパーはくと」からTwitter & Facebook生中継でお伝えしたように、2月3日(日)に倉吉へ行ってまいりました。京都から倉吉まで乗るということは始発から終点までです。気持ちええやん! 最初だけ女性運転士でしたよ~。

画像


中途半端な鉄ちゃんですが、3時間40分は全然長くなくて楽しい鉄道の旅でした。振り子式気動車(電車ではありません)の心地良い乗り心地にうっとりしておりました。エンジンの音がうるさいと感じたのは初めだけ。すぐに慣れましたで。

画像


もう20回目を迎える落語会の会場は、豊田家住宅という古い町家風の有形文化財でした。ここの2階に50人くらい入れる座敷があります。好評で入りきれない場合もあるので2回公演になったということです。鳥取大学の落研が一人ずつ交代で前座を務めてくれました。以前、ここの落研は鳥取市の落語会でもお手伝いをしてくれましたが、その頃はまだ入学していなかったそうです。代替わりが早いね。

次が二葉。相変わらず冷や冷やしながら横で聞いて、次が私でトリが小文吾師匠。まことにいいお客さまでして、喜んでいただけたことと思います。

打ち上げで、たくさんお酒をいただきました。その時、小文吾師匠に「前に米子で会うたのはどんな会の時やったかいな?」と訊かれたので「桂米朝独演会です」と前と同じことを言うたのですが、もう一つピンと来られてない様子。何度もうちの師匠の独演会はあったでしょうしね。

これ言うたらわかってもらえると思たので、他の人には聞こえないように、特に二葉には聞こえないように言いました。

「一緒にお座敷ストリップを見ましたよ」

一ぺんにわかってもらえましたな。皆生温泉へ泊まった時、宴会の会場になぜか女性二人がやってきて、自分でレコードをかけて脱ぎ出したのです。ハタチそこそこの時に見たので強烈でしたな。私もよく覚えてたし、小文吾師匠もよく覚えておられました。踊り子さんが自分でレコードをかけてたのがなんとも言えませんでしたね。CDと違うてLPですよ。35年ぐらい前。いやぁ、あの時も楽しかった。旅公演は楽しい思い出がほとんどですもん。

次の日は近所を少しだけ散策。横綱琴桜の銅像や赤瓦の古い町並みをちょっとだけ見ました。そして小文吾師匠と記念撮影。

画像


画像


画像


二葉がおばちゃんの団体観光客に髪の毛を引っ張られたり、急に大雨が降ってきて土産物屋で傘を借りたり、短い間にもいろいろありました。そして小文吾師匠に倉吉駅まで送ってもらって、再び「スーパーはくと」で京都まで帰ってきました。

倉吉の皆さん、お世話になりました。また呼んでくださいね。


おっと忘れるところでした。落語会のことが読売新聞の鳥取版に載りました。ネットでも読めますよ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20130206-OYT8T01654.htm

この記事を書いてくれた加藤記者は以前、阪神支局に居た人で今は亡き「猪名川寄席」の取材にも来られてました。転勤になってまた私に会えるとは思ってなかったそうです。いろんな人といろんなご縁で包まれていることに感謝。

それから豊田家住宅のHPはここ。

http://www.treaming.com/toyodake/


さて日が迫っている落語会のお知らせへとまいりましょうか。

  ☆2月13日(水) 18:15 ~
第215回尼崎落語勉強会/尼崎市総合文化センター7F会議室(前方茣蓙・後方一部椅子席)
  阪神「尼崎」北東へ徒歩5分 TEL(G)06-6487-0810 (G)尼崎文化センター
二葉 米輝 小鯛 米二 出丸 米團治 「桜の宮」鯛蔵 他の演目は当日決定
一般¥1,300(当日のみ・予約不要) 友の会会員¥1,100 TEL 06-6365-8281 米朝事務所
http://www.archaic.or.jp/

画像


  ☆2月15日(金) 19:00 ~
第34回こころ坂・楽々落語会/集酉楽Syu-Yu-Raku・サカタニ(椅子席)
  京阪「七条」川端七条東入南側・ファミリーマート2F
  (G)ファミリーマートサカタニ  http://www.sosake.jp/
「ちはやふる」弥太郎 「厄払い」米二 「黄金の大黒」南天 「栴檀の森」米二
前売・予約¥1,800 当日¥2,000  お酒等が当たるミニ抽選会あり
TEL (G)075-561-7974 FAX 075-561-6710 サカタニ(月曜定休)
メール予約 info@sosake.jp  携帯メール専用 yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
 限定80席。満席になることもあるのでお早目にご予約ください。
 もちろん桂米二予約センターでも予約受付中!!

画像


  ☆2月17日(日) 14:00 ~
第7回桂米二神戸花隈亭/(G)神戸美術倶楽部・2F(後方椅子席)
  〒650-0013 (G)神戸市中央区花隈町8-13
  神戸地下鉄西神線「県庁前」西4番出口から西へ徒歩3分
  神戸高速鉄道「花隈」東2番出口から北へ徒歩6分
「軽業」團治郎 「金明竹」しん吉 「不動坊」他一席 米二
予約¥2,000 当日¥2,300 TEL 080-5338-7331 桂米二予約センター(主に留守電)
Eメール g-yan@yoneji.com 携帯メール専用 yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp
 年3回、唯一の桂米二神戸での落語会です。
 今回は特別サービスで丸留提供、果物抽選会があります!!

"倉吉旅日記" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント