ついてる人ついてない人

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昨日、初めて審査員をやらせてもらいました。平成27年日本民間放送連盟賞。略して民放連賞。権威ある賞です。

たくさん部門があるのですが、昨日はラジオ番組部門の審査発表会が大阪の某所でありました。ラジオだけでも4部門あります。「報道番組」「教養番組」「エンターテインメント番組」そして「生ワイド番組」。私が担当したのは「生ワイド番組」。

何もわからずに引き受けたけど、この部門が一番たいへんでした。なんでって、まずその番組を聴かんなりません。それも七つ。生ワイド番組は長いんです。他の部門は1時間以内ですが、この部門は2時間以内。番組七つでCDが計13枚、全部で11時間と35分。聴く前に時間を計算しただけで疲れましたわ。

なんとか一昨日、晩までかかって全部聴いて、昨日の審査発表会へ臨みました。私の中では最優秀候補を七つの中から二つに絞って。

朝11時集合。他の部門は午後2時とか3時やのにねえ。というのは番組ごとにプレゼンテーションと質疑応答があるんです。生ワイド部門だけ。プレゼンテーションやて。わたしゃ2020年オリンピック選考会の「お・も・て・な・し」を思い出しましたよ。

生ワイド部門の審査員は3名。なんとか意見はまとまって夕方になって結果発表。ご覧の通り。

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私が二つに絞っていった番組が最優秀と次点になった訳でございます。朝日放送「桑原征平・粋も甘いも」が最優秀、ラジオ関西「時間です! 林編集長」が次点。おめでとうございます。でも次点は何も表彰されないのです。それが残念。

征平さんの番組の内容は、1964年東京オリンピックに合わせて開業した東海道新幹線。その開通前夜、一晩かかって線路の砂利を重い重い機械を使って固めたという強烈なアルバイトの話。それから偶然見つかったという征平さんのお父さんが書いた昭和13年の従軍日記。過酷な戦地の様子を綴った重い話。興味深くて引き込まれて、そして面白い内容でした。

ラジオ関西のほうは、播州弁の「べっちょない」という方言の検証。今はどの地区でどれくらい使われて、どの世代までが理解できるのかなど、徹底的に調べたという番組。べっちょないは別状ない、大丈夫という意味ですね。言葉を生業にしている噺家にとって非常に興味深い内容でした。

審査して、発表して、講評して、発表後のパーティーで少し飲んでしゃべって帰ってきました。長い一日でしたなあ。それはともかく桑原征平さん、朝日放送の皆さん、本当におめでとうございます。

征平さんは、うちの師匠が司会の関西テレビ「ハイ!土曜日です」のアシスタントでした。私が入門した時のことから知ってはります。3年間、毎週会ってた人なんです。「こんな奴に審査されるのか」と思てはったかもしれません。

ま、とにかくこの日、一番ついてた人は桑原征平さんでしょう。

それに比べて一番ついてないのは私、桂米二でございます。朝11時集合なので、三条発9時27分発の京阪特急に乗ろうと急いで歩いておりました。時計を見たらギリギリ。その次の特急でも集合時間に間に合うけど、次は8000系の赤特急ではないのです。その偽特急に乗るのが嫌、おんなじ料金なら絶対赤特急がゆったり座れて得なので、小走りに走りました。

そして三条駅改札へ下りて行く階段を下りかけた時、普段よく歩いてるけど走ってへんからこんなことになるんでしょう。左足の膝頭の後ろ、ここがピリッと来たんです。

「イテテテテテッ」

声はあげへんかったけど、ごっつ痛いやん。くそ、次の特急も赤特急なら走ったりしてへんのに……。ボヤキながら左足を引きずってなんとか乗り込みました。座ったら痛みはスーッと引いたのでちょっと安心。もう大丈夫かなと思いつつ電車は終点の淀屋橋へ。立ち上がったら、

「イテテテテッ」

さっきよりましやけどやっぱり痛い。なんとか電車を降りて引きずりながら歩いたけど、階段が辛いのなんの。手すりにすがりついて上がりましたがな。そんな訳で昨日一日、じっと座ってたらなんともない、歩いたらちょっと痛い、階段は激痛……で過ごしました。

そんな時にうちからLINEで悪い知らせが。「エアコンから温い風しか出てこない」んですと。20年目の夏を迎えた働き者のエアコンがとうとう終焉を迎えたようです。このままではボックが熱中症になるからなんとかしてと。昨日からいきなり猛暑日でしたからねえ。あ~あ、また出費や。

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明けて今朝、少しは痛みが引いたけど、このまま放っておくより整形外科へ行ったほうが良いでしょう。正座できない恐れもあるんですから。

近所に整形外科は1軒しかありません。何度か行ってますが、去年左肩に激痛が走って五十肩やと思て診てもろたら「五十肩やない」と言われて、「ほな何ですねん」と訊いたら「なんやわからん」言われたし、その前の肘の激痛の時は「痛風の症状に似てるから偽通風や」としか言うてくれなんだ先生ですが、行くことにしました。べつに私、尿酸値は高くないよ。

我が家から健康な足で歩いて7、8分で行けますが、なんせ足は引きずって歩きます。足を曲げた時に体重がかかると痛いので、左足はまっすぐ伸ばしたままで歩かんといけません。時間かかりまっせ。あと1分ほどで到着と思たその時、気がついたんです。

「あ、財布忘れた」

家まで足引きずって取りに帰りました。今度はしっかり財布と小銭入れを持って出ました。急がないと診察の受付時間が終わってしまう。引きずりながらも慣れてきて少しは早く歩けるようになったことを嬉しく思いながら、一生懸命歩きました。やっと着いた~。けどシャッター下りてるで。

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「都合により休診」

臨時休診かい!! どこまでもついてない桂米二でした。そんな訳で湿布もなんにもしてません。

明日12日(日)は「岡町落語ランド」のトリです。トリなのにちゃんと正座せずにしゃべるかもしれないことを、ここでちょっとお断りしておきます。でも来てね。苦痛に歪む顔を見られるかも?

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