松之助師匠作の袴板

どこの楽屋か忘れたけど、楽屋で袴板(はかまいた)の話をしていました。袴を穿く時に腰へ着けて使う物です。これがあると袴を穿いた後ろ姿が凛々しくなるんです。若い頃、私は持ってませんでした。袴は持ってましたよ。

そんな話を松之助師匠が聞いてはったんですね。その次にお会いした時、

「作ったったで」

と、これをいただきました。笑福亭松之助師匠手作りの袴板です。

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大先輩からこんな物をいただくとは思いませんから、ほんとにびっくりしました。それにまた器用な方だったんですね。こんなに綺麗に仕上げてあるのですから。「松」という字が見えるでしょ? これが松之助師匠の作という証拠です。

最後にお会いしたのは5年ほど前でした。動楽亭昼席の後、ざこば兄さん、千朝兄さんらと飲んでました。いきなり、ざこば兄さんが、

「今から松之助師匠のお宅へ行こか」

ざこば兄さん、すぐに電話しはったんです。

「わしもしんどいから、すぐに帰るんやったら来てもええで」

ということで、押しかけました。なんのすぐに帰りますかいいな。2時間ぐらい居てたでしょう。また松之助師匠もお元気でご機嫌でしたから。いっぱい話をしました。

また私が師匠と呼ぶお方が一人減りました。心から冥福をお祈りいたします。

この袴板、今日も新橋演舞場で使わせてもらいます。

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