2016年自己ベストテン

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あけましておめでとうございます。去年はうちの国宝の喪中で、人と会っても「お……むにゃむにゃむにゃむにゃ」と口ごもって言うてましたが、今年ははっきりと言わせてもらいます。

昨年もたくさんしゃべりましたが、やっぱり人間ですからええ時と悪い時がありますなあ。しくじったことはすぐ忘れるようにしてます。楽天家で前向きな性格ですから。またこれが結構ありますねん。……でも忘れます。忘れる努力はします。……けど忘れられへんのもありますわ。

良かったことは、覚えていようと思わなくても覚えてます。ちゃんと細かく覚えてます。今度もああいうふうにできたらええな、と思って。……けど、うかっとしてると忘れてしまいそうになります。ですから、ここに記しておきます。高座の記録はエクセルで記録してますから。

ベストテンの中で順位はつけにくいので、日付順に行きますね。

1月21日(木)洛北葵寄席「不動坊」
1月26日(火)京の噺家桂米二でございます@内幸町ホール「立ち切れ線香」
3月27日(日)あつた寄席「胴乱の幸助」
3月30日(水)神宮道上がる下がる寄席「寝床」
5月5日(木・祝)桂米二一門会@文芸「皿屋敷」
7月12日(火)上方落語勉強会「遊山船」
7月31日(日)音太小屋寄席「猫の忠信」
10月12日(水)桂米二一門会@繁昌亭「風の神送り」
12月12日(月)五右衛門の会「代書」
12月21日(水)尼崎落語勉強会記念公演「除夜の雪」

飽くまで桂米二サイドから見てです。不思議と私とお客様の意見は食い違いまして、私がさほど良かったと思ってない時に「すごく良かった」と言ってもらうことがあります。その逆もあるんやろなあ。みんな黙ってるけど……。

まず「不動坊」。洛北葵寄席の京都市北文化会館3F創造活動室はまことにいい空間でした。過去形にしているのは100回で洛北葵寄席は終了したからです。あと1回、さよなら公演はあるけど、ここではなくてホールのほうです。ここは例えて言うと体育館をうんと小さくしたような感じなのですが、マイク無しで100人ぐらいのお客様にゆったり聴いてもらえていい会でした。私は数々の名演を残しました……と誰も言わないから言うときます。

「立ち切れ線香」の内幸町ホール。ここもいいホールです。地下で携帯も鳴らないし。東京の会も30回を超えましたが、最初はアウェー感たっぷりやったのが、いつしか立派なホームグラウンドに。常連になってくださったお客様、本当にありがとうございます。悲しくしゃべれました。

名古屋のあつた寄席は一昨年も昨年も1回しか行けませんでしたが、想念寺さんの本堂がほんまよろしい。受け方が凄かったです。「胴乱の幸助」はやたら長くて、最初と最後では主人公が代わってるという不思議な噺ですが、私の大好きな噺です。受けたから。

神宮道上がる下がる寄席は会場が教会です。しかし、仏教系の噺も違和感なくしゃべれるなかなか良いところです。洛東教会さん、ありがとう。この時の「寝床」はお客様の笑いの渦が演者としてたまりませんでしたね。

桂米二一門会は繁昌亭でもやっていますが、ここは京都府立文化芸術会館3F和室。畳の部屋は足が痛いからダメ、とおっしゃるお客様のために椅子を増やして増やして、最大30席ぐらいご用意することができるようになりました。「皿屋敷」はまだそんなにやってないのですが、気持ち良くしゃべらせてもらいました。いつもこれぐらいの出来ならいいのですが……。

同じ会場の「上方落語勉強会」。過去二人の世話人の噺家が若死にをした後を引き受けた私。桂音也師が42歳、先代桂歌之助兄が55歳で亡くなってます。私、56歳になった時にほっとしましたわ。この日の「遊山船」は「間」が良かったと思います。お客様の波長とピタっと合うのは気持ちがよいものですなあ。

音太小屋寄席も狭くて汚くて素敵です。私の好みにピッタリです。「猫の忠信」はスリルとサスペンスがありますが、お客様の「このあと、どうなるの?」的な食いつきが半端ではなかった。最後のちょっとしたトチリがなければ昨年のベストだったかもしれません。……そんなとこでトチるなのよな。

桂米二一門会の繁昌亭版。「風の神送り」は大変面白い噺だと思います。ただ分からない言葉、風習がたくさん出てきます。だから他の噺家はあんまりやりません。でもこの日はお客様に難しい分からないところをスルーしてもらって(一応、プログラムに解説文は書いてます)一杯笑ってもらえたと思います。

五右衛門の会は笑福亭の中に米朝一門が一人みたいな感じで、小心者の私はちょっとアウェー感がありました。この日はそれがどこかへ飛んで行きましたねえ。すっごくやりやすかった。その前の自作ニュース小噺で恥かいてはじけたおかげかな? それに「代書」をフルバージョンでやる人はほとんど居ませんから。

尼崎落語勉強会は来年40周年を迎えます。私がうちの師匠から出番編成の世話役を引き継いでからも10年以上経ちました。今年の尼崎市制100周年に便乗して記念公演をやらせてもらいましたが、いつもと違ってアルカイックホール・オクトという大きな会場でした。でもお客様の乗りがよかったので、最初から最後まで大爆笑。「除夜の雪」は笑いも少なくてしんみりした噺ですが、気持ちは入りました。やり終えて気分が良かったです。ま、携帯は鳴ったけどマクラの時でしたから。

以上、昨年を振り返っての自己ベストテンを発表いたしました。全部観た人は居るかな? 居てへんやろうなあ。

共通しているのは、お客様との一体感でしょう。そんな時、お客様の中で寝てはる人は一人もいらっしゃいません。……いや、一人ぐらい……いや、2、3人……ま、10人ぐらいは居てはっても、いつもより少ないのは間違いない。そんな高座を夢見て、今年もしゃべらせてもらいます。

素晴らしい落語はお客様の助けがなくてはできません。よろしく!!

今日、私が出る繁昌亭新春特別公演は満席だそうです。明日、明後日の落語初詣は残席僅かです。あと数時間で満席になるかも? いいスタートが切れそうです。

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この記事へのコメント

masa
2017年01月01日 13:15
3月30日(水)神宮道上がる下がる寄席「寝床」
聞きにいきました
とても面白かったです。
携帯電話の着信音が鳴ったのだけが残念でした…